注目されるデータエンジニアとは?
ビッグデータを活用するためのシステム基盤を構築することと、それを安全に運用していくことがデータエンジニアの仕事です。データエンジニアにはデータベースやインフラに関する基本的な知識に加え、プログラミングスキルも要求されます。また、ビッグデータを処理するための分散処理やマネジメントの知識も必要になります。機械学習やデータ分析を事業としている企業で活躍する職種です。また、システム構築を受託しているようなIT企業でも募集があります。「基盤エンジニア」や「データ分析基盤エンジニア」などと呼ばれることもあります。近年、データ分析の必要性が高まっておりビッグデータを扱う技術や事業に注目が集まっています。そのため、データエンジニアの需要が高まっています。クラウドの発展で安価で高速な環境を気軽に構築できることも追い風になっています。
データ基盤の設計、構築、運用を一気に引き受けるプロがデータエンジニアです。利用者の用途や目的に応じてデータアーキテクチャやクラウド、分散プラットフォームなどの最新技術を巧みに使い分け環境を構築していきます。データパイプラインの維持も必要です。データアナリストやデータサイエンティストと仕事をすることが多く、その人たちが必要なときにデータを引き出せるように分析基盤やデータウェアハウスを構築したりします。最新データがきちんとストックされるようにデータの保存と読み出しのためのアプリケーションを開発することも大事な役割です。データ分析は、限られた企業においてデータサイエンティストが利用する高度なものでしたが、データレイクやデータマートのレイヤーでも活用が進んでいます。
プロジェクトチームには、データサイエンティストが一緒になることが多いデータエンジニアですが、業務内容に共通する点も多くあります。しかし、職種が違うこともあり、期待される役割は異なります。データサイエンティストはあくまでデータありきで、手元にあるデータを分析し、それを経営判断やマーケティングに活用することが役割です。データエンジニアは、データサイエンティストが分析するためのデータそのものを適切な技術と知識をもって提供することが役割です。そのため、データサイエンティストの仕事はデータエンジニアがいなければ成り立たないのです。ビッグデータの流行でデータサイエンティストに注目が集まっていますが、データエンジニアもそれを支える縁の下の力持ち的な存在なのです。
Pythonを使う仕事の一つがデータエンジニアですが、データエンジニアになるにはPython以外にも様々な知識が必要です。データ設計から開発構築、運用もデータエンジニアの業務範囲ですので、プログラミングスキル、データベース設計、インフラ・クラウドの知識と、幅広い分野に精通しなければならず、どれも習得の難易度が高いスキルばかりです。ここでは、データエンジニアが必ず習得しなければならない必須スキルを紹介します。
データエンジニアを目指すにあたり、気になるのは年収相場かと思います。ビッグデータの活用に注目が集まる中、専門性の高いデータエンジニアの需要は右肩上がりで、年収もシステムエンジニアの相場と比較して約1.5倍と国内では高水準です。ただし、海外水準と比較するとまだまだという現実は否めません。とはいえ、データエンジニアのニーズはますます高まることが予測され、年収相場もまだ上がる可能性はあります。また、フリーランスで稼ぐという道もあります。
Pythonを使うのはデータエンジニアだけではありません。Pythonは汎用性の高さが特徴で様々な開発に使われており、Pythonにできることはたくさんあります。まず、ライブラリの豊富さから「AI開発ならPython」といわれるほどAI開発に向いています。また、データ分析やマーケティング、情報収集のためのスクレイピングツール開発にもよく使われます。さらにサイト制作やアプリ開発、ゲーム開発にも採用されています。