Pythonでできることは多岐に渡る
Pythonは機械学習を用いたAI開発をすることができます。PythonはAI開発に必要なフレームワークやライブラリがたくさん公開されているので、ゼロベースから開発するのではなく効率的に機械学習を使ったAI開発が可能です。豊富なライブラリが人気で、最近はAI開発といえばPythonとまでいわれるようになりました。
ウェブサイトの制作にもPythonが利用できます。主にシステム開発で使用されるPythonですが、もちろんウェブサイトも制作することができます。ウェブサイトは、HTMLやCSS、JavaScriptで制作されますが、そこにPythonを活用することで保守性の高いウェブサイトを作ることができます。
デスクトップアプリやスマホアプリの開発も可能です。業務を効率化するようなデスクトップアプリもPythonなら簡単に開発することができます。また、「Kivy」というフレームワークを使えばAndroid用のスマホアプリを開発することもできます。Pythonなら様々なアプリ開発が少ないコードで実現可能です。
Pythonはデータ分析も得意です。データ分析に特化したPythonならインターネット上のデータを自動的に集めたり、集めたデータを分析したり解析したりすることができます。そのためのライブラリも豊富に揃っています。これまで人の手でデータ収集から分析をしていた作業をPythonでプログラミングすれば自動化することができ、コスト削減になります。
Pythonをマーケティングに活用することもできます。マーケティングには消費者の行動を様々なデータから分析したり、企業が持つデータを解析してビジネスを発展させる改善策を導き出したりします。Pythonはデータ収集や分析が得意ですので、Pythonでプログラミングすることによって、それで得られた結果をマーケティングに反映させることができます。
最近、ビットコインなどの仮想通貨が人気です。仮想通貨はブロックチェーンという技術を使ってデータを暗号化したり、取引データの同期を行います。このようなブロックチェーンの開発にもPythonが活用されています。Pythonは見やすく書きやすいので新しい技術開発のハードルを下げてくれるプログラミング言語なのです。
Pythonには、ゲーム開発を簡単にしてくれる「pygame」というライブラリがあります。これによって2Dゲームも3Dゲームも少ないコードで開発することができます。
スクレイピングといわれるインターネット上のテキストや画像データを自動的に収集するツールの開発もPythonなら簡単にできます。情報収集のためにこれまで人の手で集めていたものも、Pythonなら自動化することができます。
Pythonを使う仕事の一つがデータエンジニアですが、データエンジニアになるにはPython以外にも様々な知識が必要です。データ設計から開発構築、運用もデータエンジニアの業務範囲ですので、プログラミングスキル、データベース設計、インフラ・クラウドの知識と、幅広い分野に精通しなければならず、どれも習得の難易度が高いスキルばかりです。ここでは、データエンジニアが必ず習得しなければならない必須スキルを紹介します。
データエンジニアを目指すにあたり、気になるのは年収相場かと思います。ビッグデータの活用に注目が集まる中、専門性の高いデータエンジニアの需要は右肩上がりで、年収もシステムエンジニアの相場と比較して約1.5倍と国内では高水準です。ただし、海外水準と比較するとまだまだという現実は否めません。とはいえ、データエンジニアのニーズはますます高まることが予測され、年収相場もまだ上がる可能性はあります。また、フリーランスで稼ぐという道もあります。
Pythonを使うのはデータエンジニアだけではありません。Pythonは汎用性の高さが特徴で様々な開発に使われており、Pythonにできることはたくさんあります。まず、ライブラリの豊富さから「AI開発ならPython」といわれるほどAI開発に向いています。また、データ分析やマーケティング、情報収集のためのスクレイピングツール開発にもよく使われます。さらにサイト制作やアプリ開発、ゲーム開発にも採用されています。