データエンジニアに必要なスキルとは?
データエンジニアにはプログラミングスキルが必須です。システム開発ではデータベースの作成などを行うため主なプログラミング言語は身につけておくべきです。具体的には、C++と同じような構文でオブジェクト指向であるJavaやディープラーニングで使われることが多いPython、オブジェクト指向言語と関数型言語であるScalaなどです。これらの代表的な言語はITエンジニアであれば今後も役立つスキルなので、ぜひ習得しておきましょう。
ほとんどのシステム開発で使用されるデータベース。データエンジニアであればデータベースの高い知識と設計能力は必須といえます。具体的には、代表的なデータベースであるRDBとデータベースを扱うための言語であるSQLの知識とスキルが必要です。SQLは比較的使用頻度が少ないので必要に応じて独学で学びましょう。RDBはほとんどの開発現場で使用されるので必須のスキルです。
データ分析の基盤となるシステムやアプリを開発するのがデータエンジニアの仕事です。そのため、サーバやネットワークなどのインフラに関する知識や技術も必要になります。ネットワーク全体の設計やセキュリティ、サーバもハードウェアにいたるまで豊富な知識が求められます。インフラエンジニアと同等のスキルを要求されることもあるかもしれません。普段からインターネットや書籍で学習することを忘れないようにしましょう。また、最近ではオンプレミスが少なくなっており、クラウドを使ったシステム開発が主流です。そのため、クラウドの知識も求められるでしょう。
前述の通り、クラウドが主流になった昨今ではデータの基盤としてクラウドを使ったシステムの設計、開発、運用をしなければなりません。導入する企業にもよりますが、情報を即時連携して、様々な端末でアクセスできるクラウドが人気のようです。代表的なサービスは、Microsoft AzureやAWS、GCPなどです。よく使われるクラウドサービスは勉強しておくとよいでしょう。
莫大なデータを扱うのがデータエンジニアです。データが多すぎて処理に時間がかかるので複数のコンピュータを連携させて分散処理させる必要があります。分散処理の技術は特殊なので専門的なスキルが求められます。代表的な分散処理のフレームワークは、HadoopやSparkです。データエンジニアを目指すなら最低でもこの二つの知識は深めておくとよいでしょう。
データエンジニアの高みを目指すならデータ分析や機械学習のスキルを身につけましょう。データエンジニアがそれらの業務をしなければならないことはありませんが、データサイエンティストと一緒に働くことが多いデータエンジニアも同様の知識を身につけておくとプロジェクトがスムーズに進むでしょう。
Pythonを使う仕事の一つがデータエンジニアですが、データエンジニアになるにはPython以外にも様々な知識が必要です。データ設計から開発構築、運用もデータエンジニアの業務範囲ですので、プログラミングスキル、データベース設計、インフラ・クラウドの知識と、幅広い分野に精通しなければならず、どれも習得の難易度が高いスキルばかりです。ここでは、データエンジニアが必ず習得しなければならない必須スキルを紹介します。
データエンジニアを目指すにあたり、気になるのは年収相場かと思います。ビッグデータの活用に注目が集まる中、専門性の高いデータエンジニアの需要は右肩上がりで、年収もシステムエンジニアの相場と比較して約1.5倍と国内では高水準です。ただし、海外水準と比較するとまだまだという現実は否めません。とはいえ、データエンジニアのニーズはますます高まることが予測され、年収相場もまだ上がる可能性はあります。また、フリーランスで稼ぐという道もあります。
Pythonを使うのはデータエンジニアだけではありません。Pythonは汎用性の高さが特徴で様々な開発に使われており、Pythonにできることはたくさんあります。まず、ライブラリの豊富さから「AI開発ならPython」といわれるほどAI開発に向いています。また、データ分析やマーケティング、情報収集のためのスクレイピングツール開発にもよく使われます。さらにサイト制作やアプリ開発、ゲーム開発にも採用されています。